社会福祉法人 光風会

葛藤

今夏、甲府のハローワークから問い合わせがあり、刑務所出所者の就職についての相談、があり、甲府刑務所を訪問することになった。
8月24日、保土ヶ谷から横須賀線、横浜線を利用し八王子まで、特急あずさで甲府まで、指定席・自由席とも満員で立ったまま甲府へ。約束の時間まで、時間調整のため、甲府市の遊亀公園付属動物園や甲府城址などをめぐり時間をつぶす。
甲府市堀之内の甲府刑務所までタクシー利用(甲府駅から20分程度)、門で訪問の目的を告げ、就労支援の担当者に案内される。会議室に通され看守部長、看守長、就労支援の社会福祉士、就労支援スタッフの方と懇談を行う。
はじめに甲府刑務所での就労支援の概要、法務省矯正局の矯正就労支援情報センター「コレワーク」の説明、刑務所出所者等を雇用するための就労支援の状況を聞く。
犯罪や非行をした人たち(刑務所出所者等)の再犯や再非行に至らないためには仕事に就き、職場に定着して、責任ある社会生活を送ることが重要という観点に立ち支援する。
その後、甲府刑務所の見学、(収容人員:受刑者500名、未決100名、成人男子受刑者)
独居房、雑居房、風呂場、職業訓練の様子(洗濯場、葬儀用花輪作成、建設躯体、足場、鉄筋型枠、溶接科、ビジネススキル科、水耕栽培、環境整備等)運動の様子などを見学。
広大な敷地の中、多くの受刑者が整然とした中で、それぞれの持ち場で黙々と作業に従事、高齢の受刑者も簡単な作業を分担して行っている。また、水耕栽培は円形のエアードームの中で行われており、放射状にサンチェ(サラダ菜)が育っていた。
またグランドでは一日30分の屋外での運動が義務づけられており、この日は、ランニングが行われていた。調理からクリーニングまですべてが完結しており驚くばかりであった。
刑務所の出所者の就労支援に対して、前科者ということで、門戸を閉ざしていいものか。
罪を悔い改め、人の役に立ちたいと思い、介護の勉強をし、研修を受けた人たちがいる、「罪を憎んで人を憎まず」というとはできないか自問自答する。
津久井やまゆり園の事件があったばかりで、採用に対しては敏感になっており、法人の職員採用に関しては慎重であるべきという空気が漂っている中、採用してもいいものか難しい問題がのしかかっている。知らず知らずのうちに差別意識があるのではないか。